37歳を目前にして、『35歳の教科書』という本を読んでみた。
著者は、リクルート社を退社後、義務教育初の民間人校長を務められ、
「よのなか科」という授業をされた藤原和博さん。
世の中が変わり始めたという話をよく耳にします。
でも、なにがどう変わってきたのか、よくわかりません。
そもそも、世の中なんてつねに変わり続けているのですから。
そこで藤原さんは、本書の冒頭でとても明確なイメージを伝えています。
人生を支配する「ルール」が変わった。
なぜなら「成長社会」から「成熟社会」に入ったからだ。
どう「ルール」が変わったか。
「野球」の時代から、「サッカー」の時代に入ったのだ。
この表現は、すごく解りやすい。
これまでは、自分の順番が回ってきたらバットを振って、
塁に出て前の人を送り、決められた場所を守っていればよかった。
でもこれからは、自分のポジションを守りつつも、
決められた時間の中で、臨機応変に動き回らなくてはいけない。
ボールが来た時には瞬時に反応しないと、すぐに相手に奪われる。
仲間とうまくパスをつなぎながら、ひとつのゴールを目指してゆく。
それが今の社会のフィールドなんですね。
そこで戦うために必要なのは、自分になにができるのか。
本書はそれを見直し、スキルを上げるきっかけを与えてくれる教科書です。
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