「おむすびは母の味だとは、絶対にいわない」
料理研究家の小林カツ代さんが、学校で授業をされる時に心がけていた事だそうです。
NHKの追悼番組の中で、過去のインタビューで語っていました。
お母さんがいない子もいるかも知れないし、もっと辛いのは、居るのに居てくれない。
でも、おむすびは愛情の形であることは間違いない。
だから優しさを伝えるために、おむすびの授業をする。
友達でも好きな人でもいい。誰かのために握る事を伝えたい。
手で握ることで気が入るんですよ。
だからラップでキュッなんてとんでもない。
手塩にかけるというけれど、手に塩をつけて握るのはなぜかとカツ代さんは考えた。
塩ご飯で握るとずっと同じ味で、2個3個と食べると飽きてしまう。
まわりだけ付いていると、塩味が薄くなった時に中からむにゅっと具が出てくる。
だから、おむすびを考えた人ってすごいなぁと思うの。
そうおっしゃっていました。
スミマセン、おむすびラップで握ってました。
そんなボクのような人のために、最後にいいアイデアを授けてくれた。
お椀にご飯をよそって、まんなかにくぼみを作って具を入れる。
それから手に水と塩を塗って握れば、そんなに熱くないでしょ。
さて、中にはなにを込めようかな。
カツ代さんは亡くなっても、レシピは残る。
ご冥福をお祈りします。
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