Everyday Birthday: 曲がり角の先に

2014年9月24日水曜日

曲がり角の先に


4月19日の朝、急に呼吸が苦しくなって緊急入院。
原因は急性の心不全。
翌日の深夜になって容態が急変した。

そこから約一ヶ月半をICU(集中治療室)で過ごし、
7月末にようやく退院。

ICUに入った事も、そこから2週間ほどの記憶もまったくない。
どうやら三途の川の手前まで行き、呼び戻されたようだ。

その間の家族や友人の気持ちは、どれほど苦しかったか。
それを知る事ができたのも、今こうして生きているからだ。

たとえ良くなっても、車いすや呼吸器をつけての生活かと、
嘆いた日もあったけれど、気管切開と右足の麻痺だけで
なんとか歩いて退院できたのは、奇跡的です。

これまでずっと、いつ死んでもいいと覚悟を決めて生きてきた。
けれどもそれは間違いだった事に気づいた。

ぼくがしなければいけないのは、それでも生きていくという覚悟だった。

もしも家族や友人、あるいは同じ心疾患で苦しむ子どもたちに
ポジティブな影響を与えられるなら、
それでも生き抜いてみせることだと思う。

入院中の唯一の楽しみは、朝の連続テレビ小説「花子とアン」だった。
赤毛のアンは物語の中で、こう言った。

「曲がり角を曲がった先に、なにがあるのかはわからないの。
でもきっと一番良いものにちがいないと思うの」

ぼくもまた、何度めかの曲がり角に来たようだ。
みんなに助けられた命に感謝して、歩んでいこう。
自分の生命力を信じて。

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